メイン Transport Layer Protocol Implementation & Model Development ACKについて | 投稿するにはまず登録を |
題名 | 投稿者 | 日時 |
---|---|---|
ACKについて | junpei | 2005/12/6 15:25 |
» Re: ACKについて | forum_support | 2005/12/7 19:38 |
Re: ACKについて | forum_support | 2005/12/7 19:41 |
Re: ACKについて | junpei | 2005/12/8 15:51 |
フラット表示 | 前のトピック | 次のトピック |
投稿者 | スレッド |
---|---|
forum_support | 投稿日時: 2005/12/7 19:38 |
モデレータ 登録日: 2005/5/17 居住地: 東京都中野区中央4-5-3 ?構造計画研究所 投稿: 322 |
Re: ACKについて ACKは、仰るようにACKフラグによって定義されています。
このACKフラグは、TCPヘッダ内のコントロールビットフラグです。 ACKフラグを送信セグメントに立てる処理に関しては、後の返信「送信セグメントのACKフラグ設定」をご覧下さい。 ここではまず、主にtcp_input()でのACK処理に関して述べます。 tcp_input()におけるACK処理について tcp_input.cppに記述されているtcp_input()関数内では、TCP(/IP)ヘッダがセグメントから以下の様に取得されます。 [transport/tcp/tcp_input.cpp] ti = (struct tcpiphdr *)tcp_seg; このヘッダの、TCPヘッダ部分のコントロールビットフラグ ti->ti_flags にACKフラグ”TH_ACK”が設定されていれば、そのセグメントはACKであるという事になります。 なおti_flagsはヘッダファイルtcpip.hで定義されており、ti_t.th_flagsと同じものです。 [transport/tcp/tcpip.h] #define ti_flags ti_t.th_flags (各種の変数定義は、同ディレクトリ以下の各ヘッダファイルもご参照下さい。) tcp_input()関数では、さらにこの後コネクションのPrococol Control Block (PCB)を以下の様に取得し、 [transport/tcp/tcp_input.cpp] inp = in_pcblookup(p_head, &ti->ti_dst, ti->ti_dport, &ti->ti_src, ti->ti_sport, INPCB_NO_WILDCARD); さらにTCPのControl Block(TCPCB)を取得します。 [transport/tcp/tcp_input.cpp] tp = intotcpcb(inp); このTCPCBのフラグに、上記のコントロールビットフラグを参照して、例えば以下の様にACK処理タイプに関するフラグを設定しています。 [transport/tcp/tcp_input.cpp] if (tiflags & TH_PUSH) { tp->t_flags |= TF_ACKNOW; TransportTcpTrace(node, 0, 0, "short path, ACK now"); tcp_output(node, tp, tcp_now, tcp_stat); } else if (!tcpLayer->tcpDelayAcks) { tp->t_flags |= TF_ACKNOW; } else { tp->t_flags |= TF_DELACK; } 一方、上記に現れているtcp_output()関数は、以下のような引数を伴って呼び出されます。 [transport/tcp/tcp_output.cpp] void tcp_output( Node *node, struct tcpcb *tp, UInt32 tcp_now, struct tcpstat *tcp_stat) この第2引数のtpが、tcp_output()関数内でどのように参照されているかを、一度追ってみてください。 tcp_output()関数は、例えば以下のようにして、tp->t_flagsを参照し、セグメントの送信を行っています。 [transport/tcp/tcp_output.cpp] if (tp->t_flags & TF_ACKNOW) { goto send0; } |
フラット表示 | 前のトピック | 次のトピック |