メイン Routing Protocols Implementation & Model Development 伝送速度について | 投稿するにはまず登録を |
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投稿者 | スレッド |
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sonngokuu | 投稿日時: 2010/7/16 14:18 |
新米 登録日: 2009/7/17 居住地: 投稿: 6 |
伝送速度について こんにちは。伝送速度についての質問です。
今ODMRPを基盤プロトコルとしてシミュレーションを行っているのですが、default.configの中身を変えて、環境を変えています。私の場合通信方式にIEEE802.11aを利用しているのですが、伝送速度が54Mbpsの時はシミュレーションエリアを少しずつ拡大していくと徐々にパケット配信率が減少するのですが、6Mbpsのときはずっとパケット配信率が90%台で減少しません。どうすればパケット配信率を70%くらいまで減少させることができるのでしょうか? ちなみに(パケット配信率=受信ノードの受信データパケット数/送信ノードの送信データパケット数)としています。 お分かりの方、よろしくお願いいたします。 |
chackn | 投稿日時: 2010/7/16 15:44 |
常連 登録日: 2005/5/13 居住地: Kanagawa, Japan 投稿: 61 |
Re: 伝送速度について sonngokuuさんこんにちは。
APからSTAを遠ざけて行った時にパケット配信率が90%台から下がらないということですが、そうは言っても何kmも離れたらパケット配信率はゼロになるはずです。 ある距離を境に90%から急に0%近くまで落ち込んでしまうということだとすると、それはBPSK 1/2という変調方式と符号化率の組合せ(MCS)のBER特性が非常に急峻だからだと思います。 ディジタル無線通信の教科書を見ると、QPSKやBPSKのように低いデータレートになればなるほど、BER特性は急峻なカーブになっています。802.11aの6Mbpsでは更に、符号化率1/2という冗長性の高いFECが付加されているため、このような特性になっていると思われます。 シミュレーションの場合、現実の無線区間とは異なりFree Spaceなど距離減衰は理想的なカーブなので、シャドウィングやフェージングを考慮しない限り、ほぼBERカーブどおりのパケット配信率になってしまうと思います。パケット配信率は90%,80%,70%と滑らかに下がっていくのではなく、ある距離を境にパタッとゼロ近くまで落ち込む可能性があります。 パケットの再送がそれに更に輪をかけているかもしれません。 もしかしたらMACの統計値を見れば、STAが遠ざかるにつれてパケット再送回数が徐々に増えていることを観測できるかもしれませんね。 ご参考まで。 |
sonngokuu | 投稿日時: 2010/7/16 15:51 |
新米 登録日: 2009/7/17 居住地: 投稿: 6 |
Re: 伝送速度について ご返答ありがとうございます。
私も色々シミュレーションをしているのですが、 シミュレーションエリアを拡大していくと ある所まで行くとパケット配信率が急に0%になります。 なんとか伝送速度6Mbpsでのシミュレーションで ノード密度がある程度高い状態でパケット配信率を減少させたい のですが、それには干渉量を高めるしかなく、どうすればよいか わかりません。 どうすれば干渉量を高め、パケット配信率を減少させる ことができるのでしょうか? よろしくお願いいたします。 |
chackn | 投稿日時: 2010/7/16 16:18 |
常連 登録日: 2005/5/13 居住地: Kanagawa, Japan 投稿: 61 |
Re: 伝送速度について sonngokuuさん
基本的に802.11aはCSMA/CAなので、隠れ端末が存在しないかぎり、ノード密度が高くても干渉量はあまり高くなりません。 過去に意図して隠れ端末を作ろうとしてみたのですが、意外に難しく、微妙な位置関係でないと隠れ端末の効果が現れなかった記憶があります。その時は冗長性の高いFECとMACレベルの再送のせいだと結論付けた記憶があります。 本当の目的がどこにあるのか分からないのですが、符号化率を変えるとデータレートも変わってしまうので、再送回数を減らしてみてはいかがでしょうか。 MAC-DOT11-SHORT-PACKET-TRANSMIT-LIMIT 7 MAC-DOT11-LONG-PACKET-TRANSMIT-LIMIT 4 デフォルトでは↑のようになっていると思います。これを例えば次のようにしてみてはいかがでしょうか。 MAC-DOT11-SHORT-PACKET-TRANSMIT-LIMIT 1 MAC-DOT11-LONG-PACKET-TRANSMIT-LIMIT 2 では。 |
sonngokuu | 投稿日時: 2010/7/16 16:36 |
新米 登録日: 2009/7/17 居住地: 投稿: 6 |
Re: 伝送速度について ご返答ありがとうございます。
やはり干渉量を高くすることは難しそうですね・・・ 私の目的は、隠れ端末を増やし、さらに干渉も増やすシミュレーション環境を作ることなんですが、隠れ端末の発生する位置関係を作ることが難しいと言うことであれば、希望の環境を作ることが難しいのかもしれないですね。 一度再送回数を変えてやってみます。迅速なご返答ありがとうございました。大変参考になりました。 |
chackn | 投稿日時: 2010/7/16 17:48 |
常連 登録日: 2005/5/13 居住地: Kanagawa, Japan 投稿: 61 |
Re: 伝送速度について sonngokuuさん
誤解の無いよう説明しておきます。 「隠れ端末を発生させる」ことはさほど難しくありません。被干渉ノードからも送信ノードからもある程度距離を離してノードを設置すれば、受信レベルがキャリアセンス閾値以下になって隠れ端末になります。 ただ、その隠れ端末から送信された電波が被干渉ノードである一定レベル以上で受信されないことには、せっかく干渉が発生してもパケットエラーにはならないんです。その加減が意外に微妙だということです。被干渉ノードと通信相手も適度に離れていないと干渉があってもSINRはあまり下がりません。 QualNetの802.11aモデルでは、以下のパラメータでキャリアセンスの閾値を決めています。 PHY802.11a-RX-SENSITIVITY--6MBPS -85.0 この値を調整してキャリアセンスの閾値を上げてやれば、隠れ端末による干渉電力は増加します。 いろいろと試してみてください。 |
sonngokuu | 投稿日時: 2010/7/16 22:41 |
新米 登録日: 2009/7/17 居住地: 投稿: 6 |
Re: 伝送速度について そうなんですか!?
さっそくキャリアセンス閾値を変え、 微妙にシミュレーションエリアを変えていって 試してみたいと思います。 本当にありがとうございます。 |
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