初めまして。
アドホックネットワークと有線ネットワークを混在させたネットワーク
モデルについて研究しています。

呼が発生した際、送信元はまずアドホック通信によって宛先を
探索しに行き、数ホップ以内で宛先が見つかればアドホックで
通信。それ以外の場合はインターネットに接続したゲートウェイに
データ送信を行い有線によって宛先を探索する。
といったようなプロトコル設計を行いたいと思っています。

オプションとして用意されているCellular Libraryを
使用すれば設計することができるのではないかと思いますが
現状としてそれを使用することができない環境にあります。

使用しているのはQUP版のQualnetなのですが、このような
プロトコルを設計することは可能でしょうか??

御手数ですが、回答のほうよろしくお願いします。

以下のような条件でよいでしょうか。

まず、有線と無線の混在ネットワークのトポロジの構成方法については、
付属しているシナリオを参考にしてみてください。
Wireless Subnet (雲のアイコン)と Hub の両方にリンクすることで2つのインタフェースを作ることができます。

次にルーティングプロトコルの実装についてですが、こちらは QualNet 付属のルーティングプロトコルをできるだけ利用しつつ、必要な部分(アドホック側を優先的に探索するためのスイッチのようなもの)を追加・あるいは改造することになると思います。
ルーティングプロトコルの実装については、QualNet 3.9 Programmer's Guide の「4.4 Network Layer」、および既存のルーティングプロトコルのソースコードをご覧ください。


なお、Cellular Libraryについて言及しておられますが、上記のようなケースであまり必要性が見当たりません。
Cellular Library のどのあたりを利用可能と思われたのか教えていただけると、さらにアドバイスができるかもしれません。

返信ありがとうございます。
回答を参考にし、シナリオを解読したいと思います。

説明が不十分なところがあり申し訳ありませんでした。
以下補足等させていただきます。

まず送信元ノード、宛先ノードともにモバイルノードと
して実装したいと考えています。

＞送信元ノードは有線と無線の2つ(またはそれ以上)のインタフェースを持っている。

今回実装したいと考えている方式は、
送信元ノードはアドホック(AODV)により数ホップ以内に宛先がいるか
どうかを探索。
宛先が発見されれば送信元はアドホック通信を行う。
もし、数ホップ以内に宛先が発見されないような場合は
送信元は無線を使用して近接するGWにデータを送信。
あとはGWが有線を利用して宛先を探索する。
(ここでは、GWは有線に繋がったノードと定義しています。)

以上の点から、送信元ノードには無線インタフェースのみ
GWには無線と有線両方のインタフェースを装備させれば
よいのではないかと考えているのですが、どうでしょうか？

＞送信元ノードは、インターネットに接続したゲートウェイに
有線接続している

送信元ノードはインターネットに接続したGWに無線で接続を
試みるようなシステムにしたいと考えています。
(GWのイメージとしては基地局のようなイメージです。)

＞無線(アドホック)側を優先した独自のルーティングプロトコルを
実装したい。

はい。
送信元はまずアドホックで通信を試み、それが実現できない場合は
有線に繋がったGWに無線でデータ送信。
宛先の探索を有線に委ねるといった感じでやりたいと思っています。

Cellular Libraryについて言及した理由につきましては
モバイルステーション、基地局などが標準で装備されているため
実現したいプロトコルがGUI上で構築できるのではないかと
考えたためです。

以上、読みにくい文章で申し訳ありませんが、回答のほう
よろしくお願いします。

Cellular Libraryについてですが、このライブラリはGSMのモデルをサポートするためのもので、
the_thirdman さんがお考えのプロトコル構築には不要と考えます。

GWがどのレベルの転送をお考えかわかりませんが、QUPのモデルにも標準でついている"Default"デバイスや"Access Point"デバイスを配置し、
有線ネットワークと無線ネットワークの両方にリンクさせることで、いわゆる基地局的な動作をします。
この場合、パケットはIPレベルでの転送となります。

ルーティングプロトコルの切り替えの部分をうまく作り込めば、実現可能と思いますよ。

QUP版のQualnetを用いて実現する可能性がありそうで安心しました。
また、いろいろと質問させていただくことがあるかと
思いますが、その折はどうぞよろしくお願いします。
今回は回答のほうどうもありがとうございました。